あくまでも「ブログ」。

「芸術、お金、仕事」のことを書いています。「ハッピー・ライティング」を目指します。

THE WORLD IS AN APPLE|Benedict Leca

眠りの癒し:休息

生活の疲れを背負うと、一日の締めくくりのご褒美として、睡眠で疲れを癒すことが理想だと思っています。しかし、睡眠にはまとまった時間が必要です。
広い世の中には、小刻みに寝て起きてと、睡眠をコントロールできる人もいるかもしれません。わたしは一度眠りにつくと、次にいつ目を覚ますのかわかりません。わたしにはさわれないわたしに、わたしはコントロールされています。

きゅうそく【休息】仕事をしないでからだや心を休めること。比較的長時間にわたって休む場合にいうことが多い。(角川必携国語辞典)

絵画(芸術)の癒し:休憩

睡眠によって休息するためには、ある程度の時間を必要とします。しかし、多くの人は一日に何度も寝ることはできません。
朝から仕事に取り組み、昼にすこし休憩して、午後からまた仕事に取り組み、夜、深夜まで続きます。これが早くて定年退職まで、長ければ死ぬまで続きます。ですので、睡眠による休息と、ひと休みのような休憩を、うまくバランスさせて働くことが大切です。

わたしの仕事は、全身運動を必要としません。基本的にはVDT(Visual Display Terminals)作業です。事務所でディスプレイやキーボードなどを使ってあれこれしています。
VDT作業から生じる主な健康障害に、頸肩腕症候群(頸、肩、腕、指の疲れおよび痛み等)、眼精疲労、腰痛等があります。脳も疲弊します。この疲れが凝り固まる前に、負担の軽い段階で、こまめに休憩して、ほぐしたり、洗い流したり、リフレッシュおかないと、年々面倒なことになります。

ただぼんやりすることが休憩になっている時はそれでいいのですが、ぼんやりしても疲れがとれない時もあります。疲れの種類がちがうのかもしれません。そういう時は、五感をリフレッシュさせます。
視覚や聴覚、嗅覚、味覚、触覚、そして、心がよろこぶものをからだにとりこみます。種類のちがう疲れには、種類のちがう休憩をして、エネルギーを回復させます。

きゅうけい【休憩】仕事や運動などをやめて、ひと休みすること。仕事の途中などに短時間休む場合にいうことが多い。(角川必携国語辞典)

セザンヌ(Cezanne)のりんご(Apple)の癒し

セザンヌのリンゴからエネルギーをもらっています。見ていると呼吸が深くなります。からだじゅうの凝りがほぐれていきます。世界があかるくなります。気分もよくなり、考え方も前向きになります。わたしにだけかもしれませんが、ほんとうにすごい効果です。そもそも芸術には、創作した人の思想が埋めこまれているのかもしれません。

フランスの詩人ジョワシャン・ガスケ氏が回想したポール・セザンヌ氏の会話を載せている本がありました。

だが、もし、少しでも気が散ったり、気が弱くなったり、特に、或る日写し過ぎたと思えば、今日は昨日と反対の理論に引きずられたり、描き乍ら考え込んだり、要するに私というものが干渉すると、凡ては台無しになって了う。『小林秀雄全作品22 近代絵画』小林秀雄

気が散っていたり、気が弱くなっている時の絵は、うまくいかなかった。だとすれば、わたしたちが画集で見る絵は、画家が集中している時の絵。気が弱くもなく、強くもない、自分から離れているときの絵。絵になにものも干渉していない時の絵の可能性があります。そうして描かれている絵には、観た人を落ち着かせたり、自然な状態にさせる力があるのかもしれません。

この本を適当に開いていると、はっとなるリンゴに出会います。それが昨日とおなじりんごのこともありますし、はじめて感じたリンゴのときもあります。

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