あくまでも「ブログ」。

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ウォール街のランダム・ウォーカー|バートン・マルキール

ランダム・ウォークの定義

ランダム・ウォークというのは、「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」ということを意味する言葉である。『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』バートン・マルキール

株式投資をしている多くの方から推奨されていたので、資産運用をはじめた頃に読みました。

バートン・マルキール氏の文体に漂う雰囲気(もしくは、翻訳者)

文体に漂う雰囲気が、なぜか苦手です。翻訳のせいかもしれません。(原文は読めません。)少なくともわたしの読んだ日本語訳では、切れ味がよすぎました。
この経済学者の研ぎ澄まされた思考力が、論理だけに使用されていたなら、苦手にならずに済んだと思います。論理の他にも、攻撃、皮肉なども混ぜているように感じました。
本著よりも心静かに読むことができた株式投資関連の本は、以下の3冊です。

芸術を中心にしているブログとして、本著にアントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ『桜の園』が引用されていたことは見逃せません。

金融の重力の法則

投資関連の本によく書かれる法則があります。それを読むと、わたしの呼吸は自然に深くなります。心も身体もゆったりとします。著者は本著に、この法則を表現しました。

しかし、遅かれ早かれ金融の重力の法則が働いて本当の価値が実現することになる。『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』バートン・マルキール

景気の回転との関係

この法則を見ていると、ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター氏の理論が頭に浮かびます。(『経済発展の理論』。)

株式投資をする時には、この金融の重力の法則という言葉を忘れないようにしながら、ゆっくりと関わりたいです。