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角川必携国語辞典|大野晋

選ぶ基準が必要

辞書や辞典を選ぶのはむずかしい。内容をすべて把握することはできません。多くの人が「レビュー、口コミ、フィーリング」等に頼ります。

わたしの選ぶときの基準は編者です。編者で判断することができない時は、編者の代理をさがします。

そうはいっても、国語辞典の編者をしている人の本と出会う機会は少ないです。評判のいい国語辞典を探したり、信用できそうな人が使っている国語辞典を探したりします。
たとえば、『新明解国語辞典』なら赤瀬川原平氏。『角川必携国語辞典』なら井上ひさし氏。それで決めてしまうことができる性格ならよかったのですが、無理でした。

次は、自分の経験を使います。これまでの体験から、それぞれの会社がどのような風土をもっているのか、出版している本から想像します。

  • 「今を生きる」三省堂
  • 「新明解の」三省堂
  • 「ブレない」岩波

こんないい加減な方法では、決めることもできませんでした。

編者の他の作品を知る

ひとりの人間に染みこんでいる考え方や感性のようなものは、基本的にその人の作品を貫いています。ですので、はじめの方法に戻しました。
『角川必携国語辞典』の編者、大野晋氏の作品をいくつか読みました。おもしろかった。

自宅の本棚に、国語辞典は一冊しか置きたくありません。それだけに、買う前は悩みました。しかし、冷静に考えると、辞書や辞典のようなものをいい加減に作る会社はないはず。あるのは趣味だけです。使い手の趣味の合う合わないを見極めるためには、編者の本を読むことが一番です。

使いはじめてから数年経ちます。いい辞典です。いつも座右に。