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経営は「実行」|ラリー・ボシディ他

引っ越ししてずいぶん経ちますが、書斎は散らかっています。本棚が足りないことが原因です。本棚を買い足すよりも先に、今ある本の取捨選択をしようと思い、そのまま床に本が散乱しています。

「実行」という聞きなれた言葉を掘り下げる本

まず最初に手に取った本はラリー・ボシディ『経営は「実行」』です。
ずいぶん昔に読んで、いい本だったという印象が残っています。しかし内容はタイトル以上のことは記憶にありません。今でも「いい本」なのかどうかを確認しました。

通勤時間と帰宅後に読み、数日が過ぎました。
いい本でした。

実行はひとつの独立した専門分野

経営に関する本ですので、どうしてもピーター・ファーディナンド・ドラッカー氏と比較していまいますが、衝突することはないです。ピーター・ファーディナンド・ドラッカー氏の著書のなかに含まれてしまうような内容の本であれば「捨」を選択していましたが、この本にはこの本にしかない魅力が満載でした。

仕事への向き合い方に、ビジネスと芸術に境界線はない

「実行」という言葉を中心にした本を300ページ読んでいると、孔子論語から王陽明学、そして海を渡り、江戸中江藤樹から幕末の志士への流れが思い浮かびました。知行合一。転がる先は扱うもの次第の言葉です。

思い浮かんだだけで、この本の「実行」は、東洋流ではなく西洋流です。ロジカルです。
一流の芸術作品を仕上げる時のように、「小さなことを積み重ねていく」ことを徹底します。
現実と向き合い、細部まで徹底させます。

もっとも必要なのは、リーダーが自分の組織に情熱を持って深く関わることであり、他社や自社の現実に正直であることだ。

現在(2018年1月)は中古でしか見当たりませんが、かなりいい本です。