ドラッカー名著集6|創造する経営者(まえがき、第1章)
まえがきの雑感
このカリフォルニア州のクレアモントからのメッセージは、端的にまとめられていて全体像を俯瞰できます。
タイトルが目的と命題を表しています
本書の目的は「Managing for Results(成果をあげる経営)」→なすべき仕事は何かを見つける助けとなること。
本書の命題は「企業は、企業の外の世界すなわち市場で成果をあげるために存在する」
本書の一貫したテーマは「経済的な成果をあげることが、企業に特有の機能と貢献であり存在理由」
成果をあげるには、「仕事について体系的に考え、方向性と方法論と目的意識をもって仕事をする」
しかし本書は、私の知るかぎり、経営者が果たすべき経済的な課題を体系的に提示しようとした最初の試みである。そして、企業が行うべき経済的な活動を体系化しようとした最初の一歩である。
本書は3部構成
体系的な知識は、先人の力を借りて常人を助ける、成果をあげる能力を与える。有能な人間に卓越性を与える。以下の3部で「体系」を描こうとします。
1部は分析と理解。約170/300ページを占めます。
企業の現実。成果をあげるべき領域を分析。それらの領域と、資源や業績、機会や期待との関係。コストの流れと構造を分析。成果や資源が存在している外部の世界から見た企業。1部全体の分析を総合。
2部は機会に焦点を合わせた意思決定。約80/300ページを占めます。
事業の業績。潜在的な機会。新しい事業の開拓。
3部は成果に結びつける洞察と意思決定。約50/300ページ。
企業の理念と目標、求めるべき卓越性、優先順位の決定に関わる意思決定。機会とリスク、専門家と多角化、新設と買収――最適な組織構造への戦略的な意思決定。企業家的な意思決定のメカニズム。経営者とコミットメント。
第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する|第1章 企業の現実
第1章では「企業の本業は三種類」「企業の現実についての仮説」を書いています。
企業の本業は3種類(同時に取り組む)
今日の仕事に対する体系的なアプローチ(おそらくこれが経済的な課題に取り組むための知識と方法論だと思います)があれば、今日の問題を時間をかけずに効果的に解決できるので、明日の仕事に取り組めると書いています。
- 今日の事業の成果をあげる
- 潜在的な機会を発見する
- 明日のために新しい事業を開拓する
そして、企業に共通の現実は2つ。
- 企業の成果と資源について
- 企業自身の活動について
この2つについての仮説から、企業家的な仕事の性格と方向に関する結論を導き出します。
企業の現実についての仮説
(1)~(5)の仮説が成果と資源に関するもので、(6)~(8)の仮説が企業活動とそのコストに関するものです。
(1)成果と資源は企業の内部にはない。いずれも外部にある。
企業の内部にはコストセンターしかない。いずれも活動があってコストを発生させる。しかし、成果に貢献するかはわからない。企業の活動が成果を生むか無駄に終わるかを左右するのは、企業の外部にいる者。
資金や機械設備など知識以外の資源は独自の資源ではなく、科学技術から社会、経済、経営にいたる知識を活用する能力が、市場において価値のあるものをつくることができる。しかし、知識は普遍的かつ社会的な資源。
企業とは、外部にある資源すなわち知識を、外部における成果すなわち経済的な価値に転換するプロセスであると定義することができる。
(2)成果は、問題の解決ではなく、機会の開拓によって得られる
問題解決がもたらすのは通常の状態。成果を得るには機会の開拓のみ。
(3)成果をあげるには、資源を問題にではなく、機会に投じなければならない
問題は最小限に抑え、機会を最大化させる。
重要なことは、いかに適切に仕事を行うかではなく、いかになすべき仕事をみつけ、いかに資源と活動を集中するかである。
(4)成果は、有能さではなく、市場におけるリーダーシップによってもたらされる
利益は市場が価値ありとし、進んで代価を支払うものを供給して得る。価値あるものとはリーダー的な地位によってのみ実現できる。
リーダーシップは、事業戦略において特に重要である。
(5)いかなるリーダーシップも、うつろいやすく短命である
業績をあげる場の市場、資源になる知識、どちらも誰の専有物でもない。リーダーシップは一時的な優位性にすぎない。
そのような落ち込みから脱出することが、経営者の責務である。そのためには、事業の焦点を、問題解決にではなく機会に合わせなければならない。リーダーシップを再創造して、その他大勢への落ち込みから反騰しなければならない。惰力に代えて、新しいエネルギーと方向性を手にしなければならない。
(6)既存のものは古くなる
今日存在するものはすべて昨日の産物。今日の事業(資源、活動、組織、製品、市場、顧客)はすべて過去の意思決定と行動の結果。
物事は予想したとおりには起こらない。未来は常に違う。
あらゆる意思決定と行動がそれを行った瞬間から古くなり始める。通常の状態に戻すことは、昨日の現実に戻るということ。
経営者の仕事は、昨日の通常を、変化してしまった今日に押しつけることではない。企業と、その行動、姿勢、期待、製品、市場、流通チャネルを新しい現実に合わせて変化させることである。
(7)既存のものは、資源を誤って配分されている
企業は自然現象ではなく社会現象。社会現象は正規分布しない。
人事の問題についてもいえる。問題の大半は常に特定の場所や特定の社員が引き起こす。
業績とコストは関係がない。業績は利益と比例し、コストは作業の量と比例する。資源と活動は業績に応じてではなく作業の量に応じて割り当てられる。
利益の流れとコストの流れは同量ではない。利益を生み出す活動に意識的に力を入れないならば、コストは何も生まない活動、単に多忙な活動に向かっていく。資源や業績と同じように活動やコストも拡散する。
企業活動の評価と方向づけの見直しを常に行わなければならない。現在の事業において。昨日の洋服につぎを当てるほうが明日の型紙をデザインするよりも、危険なまでに易しい。
部分的な分析では、事実が誤って伝えられ方向を誤る。事業全体を一つの経済システムとして見ることによって初めて真の知識が得られる。
(8)業績の鍵は集中である
わずかな能率の向上が大きく業績を改善する分野に仕事と労力を集中する。人材は少数の大きな機会に集中する。
今日、効率性の原則のうち、集中の原則ほど守られていないものはない。
コスト管理においても、コストが最も発生している分野に集中せず、努力を分散させている。そのような一律的なコスト削減計画では効果は小さい。
企業経営に対する企業家的なアプローチは、これらの現実に対する認識からスタートする。
これらの仮説は事実に基づき分析によって検証する(自らの企業を理解するうえで必要な分析の基礎になる――企業家的な3つの活動――)。
自らの責任を真剣に考える経営者にとって、これらの仮説は、必要不可欠な手段である。しかしこの手段は、予め用意したり、使いやすいようにしたりしておくことはできない。自らが考え使わばければならない。この手段を設計して発展させ、使いこなすための能力こそ、経営者が当然のこととして身につけなければならないものである。
ドラッカー名著集(6) 創造する経営者 [ ピーター・ファーディナンド・ドラッカー ]
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沖縄県立博物館・美術館|新都心
沖縄県立博物館・美術館へ
沖縄県立博物館・美術館へ向かいました。見たい展示があったわけではなく、数時間の自由時間ができたためです。
新都心
58号線をバスに揺られ、人生の意味をわかったわけでもなく、上之屋駅で下車。那覇中環状線をゆいレール「おもろまち駅」に向かって歩きます。
このあたりは新都心と呼ぶそうで、1週間25,000円程度で借りることのできる宿(ほぼマンションの一室です)や、大阪でもよく見かけるお店が立ち並んでいました。以下列挙。
- 和民、はなまるうどん、ミスタードーナッツ、マクドナルド、びっくりドンキー、魚民、カプリチョーザ、ガスト、大阪王将、スターバックス、サーティワンアイスクリーム
- コープ、ダイコクドラック
- ソフトバンク、auショップ、ドコモショップ、ヤマダ電機、エディオン
- スポーツデポ、無印良品、ユニクロ、トイザらス(ベビーザらス)、西松屋、東急ハンズ、洋服の青山
- ビッグエコー、TSUTAYA、GEO
- 東横INN
開発自体は1980年代からはじまったみたいです。
たったひとりの日本人観光客の目には、上記企業が牛耳るエリアは、沖縄の魅力を完璧に放棄した土地というか、あえて地元に住む人たちの生活エリアに映りました。
沖縄育ちの妻から、ここのガストの売り上げが一時的にすごかったという話も聞いたことがありますので、地元の人たちのニーズを満たすことを目指した地域かもしれません。
その反面、新都心に限った話ではありませんが、若干のタイムラグのようにも思える景色もあちこちで見ました。大阪では絶滅寸前とはいかなくても、衰退の一途をたどっているようにも思える会社が、沖縄ではそれなりの勢力をもっているように見えることもありました。土地、地理、空間の力を生々しく感じました。
おもろ?
おもろまちの「おもろ」は、おもろさうしの「おもろ」でしょうか。博物館でそんなものを見かけました。
「おもろ」は古い歌謡、歌の意、沖縄方言「うむい(思い)」――。「さうし」は大和の草紙――。琉球王国、首里王府によって編纂された全22巻の歌謡集。
沖縄を学ぶ
沖縄に関する本を読もうと思っていましたが、片寄った意見も多そうなので悩んでいました。特に知りたい分野があるわけでもありませんし、柳田國男氏の学問のスタイルも好きですので、博物館でとりあげられていた人のものから手にしようと思います。伊波 普猷氏(1876―1947)、民俗学、言語学、沖縄学。
芸術の世界と自然界の大きな隔たり
今回の外出の目的にした沖縄県立博物館も、けっこうおもしろかったです。人が作ったものよりも、自然に存在するものに、沖縄の博物館では妙に惹かれました。
妻が生き物が好きなのも、なんとなくわかる気がしました。芸術を愛しているわたしですが、顕微鏡で昆虫をのぞいた時の豊かさに気づかされてしまいました。ポール・ヴァレリーの本で読んだ貝殻のエピソードも思い出しました。人工物の細工の限界と、自然にあるものの無限の繋がり。
博物館・美術館についてちょっとだけ
最後になりましたが、常設以外の展示は以下のものでした。
以下のカフェも雰囲気が良かったです。
第46回 沖縄県芸術文化祭はおそらく素人の方が応募した作品だとおもうのですが、情熱を感じる作品がたくさんありました。
わたしの知っている沖縄の人たちを見ていると、大阪で育ったわたしよりも、大阪で出会った多くの人たちよりも、「表現」ということに、素朴に、素直に、向かい合えているような気もします。勝手な偏見や妄想の類いかもしれませんが、この島のもつ魅力のひとつは、そういうところにもあるようになんとなく感じました。
ライカム|沖縄のイオンモール
ライカム交差点
沖縄の背骨、58号線を北上し、米軍施設で適当に右折し、330号線を道なりに行くと、ライカム交差点。途中には柵に囲まれて米軍の方たちの住居らしきものがあったり、思いやり予算の影が見え隠れしたり、なにかしらややこしい土地というか、歴史のある島なのは事実です。
見ようとしなければそういったものを見ずに訪れることもできます。
ライカム交差点――。
かつて、琉球米軍司令部(Ryukyu Command headquarters:Rycom)があったそうで、地名はその名残だとか。目の前は沖縄市でした。
イオンモール沖縄ライカム
大阪にもイオンモールはありますが、「イオンモール沖縄ライカム」はちょっとちがいました。
まわりの景色がちがうからでしょうか。どちも海は見えます。どちらもだだっ広いです。けれども、沖縄のほうが断然きれいで、雰囲気もありました。
エントランスも豪華です。エントランスを通ると、大きい水槽に水族館レベルの生物がいました。たくさんの子どもがよろこんでいました。
ライカムグルメワールド
空腹だったので3Fの「Rycom Gourmet World」へ行きました。
大阪のショッピングモールのフードコートとは次元がちがいました。店舗のクオリティも、フードコートエリアの快適さも。
悩みに悩んだあげく、これまで耳にはしていたけれども、立って食べるのが嫌なので行ったことのなかった「いきなりステーキ」のランチ、ワイルドステーキ300gを注文しました。
海の見えるテーブルに座り、久しぶりの分厚いステーキをリーズナブルに食べました。和牛とは全然違いますが、スパイスやらソースやら、雰囲気やら、肉々しさなどが相まって、これはこれでおしかったです。また沖縄で食べたいです。妻の注文したワイルドハンバーグもおいしかったです(びっくりドンキーのハンバーグ300gは脂っこいので食べる自信がありませんが、こちらは大丈夫そうでした)。
ストランドビーストの世界|テオ・ヤンセン
「テオ・ヤンセン ストランドビーストの世界」を買う
先日はミニ・ビースト「アニマリス・リジデ・プロペランス」のおもちゃを買っただけでしたが、家に帰ってからテオ・ヤンセン氏のことを調べているうちに、一緒に販売されていたDVD付の一冊の本も欲しくなりました。
(※「アニマリス」とは、「アニマル」と「Mare(海)」からもじったテオ・ヤンセン氏の造語です。)
今朝、子どもと海辺を散歩するついでに、もう一度トヨタの「アートと科学の融合」に行き、「テオ・ヤンセン ストランドビーストの世界|Theo Jansen THE WORLD OF STRANDBEEST」を買いました。
(※トヨタの戦略はどうしても二番煎じに見えてしまいます。約10年前の2006年、BMWがものづくりという視点で自社の製品とストランドビートルとの間に共通性を見いだし、「アニマリス・オルディス」をCMに出演させています。トヨタ自身の目で見つけたものとコラボレーションして欲しいところですね。)
「テオ・ヤンセン ストランドビーストの世界」の構成
この本は以下の内容で構成されていました。
- ストランドビーストの進化史(THE HISTORY OF STRANDBEEST'S EVOLUTION)
- ストランドビースト進化系統樹(FAMILY TREE OF STRANDBEEST)
- ビーストの生まれるところ(BEEST LABORATORY)
- ストランドビースト メカニズムの基本ABC(BASIC MECHANISM OF STRANDBEEST)
- テオ・ヤンセン 思考する手の記録(THEO JANSEN SKETCH OF STRANDBEEST)
- テオ・ヤンセン 思想の原点~新聞コラムに見る発想~(THEO JANSEN THE ORIGIN OF IDEA)
- 対談 テオ・ヤンセン×茂木健一郎(CONVERSATION WITH THEO JANSEN AND KENICHIRO MOGI)
ストランドビーストの進化史
ストランドビーストの進化史には、20年以上にわたるストランドビースト歴史を生きているテオ・ヤンセン氏の言葉が書かれていました。そのアイデアの着実な進化に心が打たれました。
私はビーストを構成するすべてをプラスチックチューブで作りたいと思っている。自然の大部分がタンパク質でできているように、私も独自の生命体を単一の物質から作りたいのだ(グルトン期1990-1991)
独自の生命体を単一の物質から作りたい――。
海水の水位は高くなり続け、我が国の国土が縮小する危機に瀕している。問題はいかにしてより多くの砂を砂丘に確保するかだ。永続的に大量の砂をほぐし、それを空に放ち、砂丘に積もらせる……そんな生き物が砂浜には必要だ。これを実現するための生き物を私は考え出した(グルトン期1990-1991)
国土を守るという使命――。
ビーストの生まれるところ
テオ・ヤンセン氏は、この本を読んだ印象では職人です。同じ彫刻家の佐藤忠良氏とやっていることは同じです。フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン氏とも同じです。手を休めることはありません。作品の遺伝というアイデアもロダン氏と似ています。
延々とくり返される単純作業。しかし、手を動かすことで、さまざまなアイデアも湧いてくる。作業と同時に頭脳はフル回転しているのだ。
対談 テオ・ヤンセン×茂木健一郎
プラスチックチューブの制限に導かれるままに、機能的に作ろうとして、結果としてそこに美があっただけなんだ。(中略)たぶんだけど、真の美とはその物体がいかに美しく見せかけるかではなく、あくまでもそのものが辿った道、過程にあるんのだと思う。
機能的なものの先にある美しさ――。結果というのは、過程の積み重ねを意味しているにすぎないのかもしれません。
もちろん、芸術家を名乗ることによって生計が立てられるなら、芸術家でいいよ(笑)。でも、科学者も、技術者も、自分が思っているよりは芸術家のはずさ。
「芸術家、科学者、技術者」というラベルに縛られないで平然としていられることも、オランダ人の得意とするところなのかもしれません。国土についても――。(※後日追加予定)
コラムを書くことによって、毎日考え、新たなものを見つける作業を強要させられたんだ。まあ、脳の筋トレかな。結果、毎日考えながら海辺を歩いたりしているうちに、ストランドビーストの概念が生まれたんだ。
ここでも手を動かしています。
一言で言うと、私は不滅の存在になりたいのかもしれない。人間はみなそうだと思う。子どもを産み育て、自分という存在を、自分の足跡を残す行為と似てるんだ。
プラトン『饗宴』の思想がここにも現れていました。ストランドビーストにはいろいろな段階の子孫が含まれています。
そしてそこから新たな創造がはじまる。なんせ、私は創造は好きだけど、修理は嫌いだからね(笑)
ライフサイクルを意識しています。「生命の終わり」や「絶滅」を宣言する。だから、次の創造ができる。
進化やフォルムという言葉を聞くと、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ氏や、パウル・クレー氏などを思い浮かべます。デッサン力に関しては、レオナルド・ダ・ビンチ氏よりも、パウル・クレー氏に近いです。
追記
文字を読む方が好きですので、先に本を読みました。DVDは後日観ます。
DVDに収録されているコンテンツは以下のものです。
- 進化するストランドビースト(STRANDBEEST EVOLUTION)
- ストランドビーストの子どもたち(THE SONS OF STRANDBEEST)
- テオ・ヤンセン インタビュー集(INTERVIEW WITH THEO JANSEN)
特典映像として以下のコンテンツが含まれています。
- ドキュメンタリー映画「おとなのかがく」
- テオ・ヤンセン@長崎県美術館
- 進化するストランドビースト「副音声バージョン」
社労士試験対策|社会保険労務士試験に合格する学習方法
受験の動機
社労士試験との縁。受験の動機。
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学習計画記事一覧
勉強開始から試験日までの学習計画・実行状況。
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使用教材(テキスト・問題集)記事一覧
実際に使った教材を紹介。
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模擬試験記事
IDE社労士塾、資格の学校TAC、資格の大原。各社模擬試験の感想。
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社労士試験対策|模擬試験
模擬試験の感想(I.D.E.、TAC、大原)
模擬試験は6回受けました。I.D.E.社労士塾、資格の学校TAC、資格の大原、各社2回ずつです。
模擬試験の問題は宝の山のような教材です。費用対効果に優れた教材です。
資格試験に合格したい人たちのニーズを満たすために存在する企業の価値は、いかに彼らを満足させるかにあります。本試験において得点に直結する論点を全力で分析し、提供することを目指しています。存在価値と生活の基盤がそこにあります。
模擬試験を受ける回数が1~2回の方には、I.D.E.社労士塾の中間・最終模擬試験をおすすめします。
会場受験できない場合、自宅受験でも十分に価値があります。I.D.E.社労士塾の模擬試験問題と解答解説と解説動画はなるべく手に入れてください。
3~6回受けることのできる方は、I.D.E.社労士塾の模擬試験セットを手にした上で、TACと大原を適当に選択してください。
(※模擬試験の問題を本試験の予想問題集として使用する方には、大原よりもTACをおすすめします。大原は解答解説の仕組み上、予想問題集としての効用が半減しています。勉強の進み具合が知りたい、本試験の流れを体験しておきたい等、目的を絞って選択してください。)
I.D.E.社労士塾の感想
中間模擬試験と最終模擬試験の2回申し込みましたが、両日とも都合がつかず、自宅で解きました。
自宅受験にも利点はあります
自宅で行う時の利点は、時間を有効に使えるところです。会場までの往復時間も無駄にしません。試験時間に拘束されることもありません。起きてすぐでも、気分がのったときでも、細切れの時間にでも、問題を解き、復習ができます。
自由が好きな方、伸び伸びと勉強をしたい方には、このような利点を活かしながらの学習もおすすめです。丁寧に取り組むなら、会場に行く必要もありませんし、会場に行くよりも効果がある可能性も否定できません。
中間模試と最終模試の異なる役割
I.D.E.社労士塾の模擬試験は、中間模擬試験と最終模擬試験で異なる工夫が施されています。本試験までの余裕期間を軸にして、冷静に問題を構成しています。
本試験まで2か月以上の期間のある中間模擬試験には、本試験を受ける上で必ず身につけておかなくてはいけない基礎的な論点が多く含まれています。このような種類の知識の定着度合いを確認し、翌月の最終模擬試験に向けて調整していきます。また、本試験において重要な法改正の知識も論点にして取り上げてくれています。
本試験まで1か月間と迫った最終模擬試験では、法改正項目からの出題、新規の問題、過去問題をアレンジした問題、統計関係の問題が含まれています。不安定な知識を修正していきます。
過去問題集の理解だけでは社労士試験の対策として不十分だとも言われますが、試験問題を作成する人間の気持ちからしても、過去に出題されていない重要な論点を探すよりも、法改正された新しい重要な知識を利用することが、試験問題の柔軟性の観点からも、合格後のイメージをした学習の本質という視点からも、合理的に思えます。
さらに、現代社会の動きに対応した論点や、厚生労働省の性格を考慮しての論点も、予想問題として模擬試験の中に入れてくれています。これらも経験によるところが大きいです。このような方向の努力は資格学校に任せてしまい、受験者自身は本試験で得点に通じる可能性の高い問題演習を淡々と行うことをおすすめします。
資格の学校TACの感想
トータルバランスで高評価の模擬試験です。
解答解説も解説動画も普通の品質です。受験者数が比較的多いので、勉強の進み具合もある程度参考にできます。
わたしは、TACを平均とみなして、それ以下のもの、それ以下に感じるものは、すべて学習範囲から省きました。集中するためです。
教材として優れているI.D.E.社労士塾や、コストパフォーマンスでぶっちぎっている資格の大原など、平均よりも優れているものは素直に取り入れるという姿勢でいました(省いた中にも優れたものはあると思いますが、それが簡単に消費者に伝わらなければ判断から省くしかありません)。
資格の大原の感想と成績
TACと大原を比較した場合、独学者にはTACをおすすめします。
解説動画の品質はそれほど変わりませんが、解答解説の品質がTACの方が独学者に対して親切に作られています。大原は大原の受講生に対して作っています。大原のテキストを持っていないと復習に時間がかかりすぎてしまいます。
そういう理由もあってか、大原の模擬試験は異常な安さでした。模試を2回受けて3,000円程度だったように思います。
上記した理由から、本試験の予想問題集としての価値はあまり見いだせませんが、自分の勉強がどの程度進んでいるかを調べたり、本試験における時間配分等の慣れを身につけるには、もってこいの模擬試験です。
追記:むちゃくちゃ個人的なことですが、6回受けた模擬試験のうち、大原が最後でした。その最後の模試でC判定が出たので、なんとか先に希望を見いだせました。学習方法には自信があったのですが、結果が出ておらず、根拠のない自信をもってもいい時間帯も過ぎていました。やり方が間違っていたのかもしれないと、反省と不安を背負い込む直前のことでした。この模試がなければ、その後の一か月間の学習の質量ともに、なんらかの影響を受けていたと思います。
模擬試験の結果からわかる勉強の進み具合
- 6月10日:I.D.E.社労士塾「中間模擬試験」自宅受験のため成績なし
- 6月25日:TAC「全国中間模擬試験」E判定
- 7月02日:大原「全国統一公開模擬試験1」D判定
- 7月16日:TAC「全国公開模擬試験」D判定
- 7月22日:I.D.E.社労士塾「最終模擬試験」自宅受験のため成績なし
- 7月30日:大原「全国統一公開模擬試験」C判定
6月末にE判定だった成績が、7月初旬にD判定、7月末にはC判定と、一定のリズムで変化しました。
体系的な学習によって身につけてきた知識の塊が、得点に影響するだけの大きさの塊になっているように感じました。二次曲線に入っているかもしれません。
これからの1か月間の使い方で結果が大きく異なると判断し、これまでの淡々とした問題演習を継続しながらも、もう一段階、集中を高めました。
甘い考えでもあり、希望でもあり、意志でもありますが、そこから4週間後8月末にはB判定にたどり着くようなイメージをもって、最後の一か月間の勉強に取り組みました。
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STRANDBEEST|テオ・ヤンセンの生物「砂浜+生命体」
STRANDBEEST|砂浜の生命体
つい先日までテオ・ヤンセンという方の展示が沖縄県立博物館・美術館行われていたそうです。
テオ・ヤンセン氏のことも、この展示会のこともまったく知りませんでした。
宿泊しているところから歩いて行けるところで、トヨタが「アートと科学の融合」と称して、テオ・ヤンセン氏の創造物「ストランド・ビースト」を展示していました。
「 現代のレオナルド・ダ・ビンチと称されるアーティスト」というキャッチコピーにつられるようにして、家族3人で沖縄コンベンションセンター展示棟まで散歩がてら向かいました。沖縄の港町で海風に吹かれながら。
オランダの風と沖縄の風
展示棟の真ん中に2体の進化人工生命体「アニマリス・オルディス」「ブルハス・ウミナミ」がいました。
テオ・ヤンセン氏(1948~)はオランダの彫刻家。
この創られた生物たちが風を食べて命を得るあたりにも、人間と土地のつながりを大切にする人にだけ与えられる、不思議な力を見せられたような気分になりました。
物理学者でも、画家でもあったそうです(デッサンの一部を見ましたが、レオナルド・ダ・ビンチと称される理由のひとつがここにありました)。
実際に風となり、これらのストランド・ビーストを動かす体験ができたので、妻子とわたしで動かしました。
近くで見ると素材は簡素なものでしたが、これらの生物の構造は、1年、5年、10年、20年、30年と、思想を深め、工夫を加え、生々しいまでの動きが備わっていました。アニマリス・オルディスはまだしも、ブルハス・ウミナミは、ほんとに――。
わたしの理想の生き方を体現している人を見つけたようでした。にわかにファンになりました。
展示棟で販売されていた「学研プラス大人の科学マガジン」が製造しているテオ・ヤンセン氏のミニ・ビースト「アニマリス・リジデ・プロペランス」を買って帰りました。
これらのビーチアニマルは、オランダの田舎のアトリエで生まれるそうです。
STRANDBEEST EVOLUTION 2017
STRANDBEEST(H) [ THEO JANSEN ]
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- 価格: 9,331円
琉球ぴらす|沖縄がぎっしりと詰まったTシャツ屋さん
前回の記事で育陶園という陶器屋さんで愛用しているマグカップを追加で購入したことを書きました。今回は、その店での買い物が終わった所からはじまります。
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KOI The(コイカフェ)のタピオカのもちもち感
壼屋やちむん通りから国際通りに戻り、2つ目の目的地を目指して歩いていると、久しぶりにあたりのタピオカジュースを飲みました。
店にはおそらく「KOI The」というようなことを書いていたと思うのですが、よくわかりません。とりあえず、大阪のショッピングセンターで飲んだ「弾力性が全然足りない偽物のようなタピオカジュース」とはまったく別物でした。おいしかった。台湾のことは無知ですが、台湾愛がひとつ増えました。
このタピオカジュースのためだけに、大阪へ戻る前にもう一度、国際通りに寄りたい気持ちになっています。
琉球ぴらす
「琉球ぴらす」は沖縄で活躍する紅型職人、写真家、陶芸家、琉球張子職人、画家、イラストレーター、デニム職人、金工職人、書家、革職人、ピンストライパーなど幅広いジャンルのアーティストとのコラボレーションデザインでTシャツ、島サバタトゥー(島ぞうりに柄を施したもの)、バッグ、アクセサリー、雑貨、デニムパンツ、ステーショナリーグッズなどを作っています。(琉球ぴらすHP)
最近は服をめっきり買わなくなりましたが、琉球ぴらすにだけは不思議と立ち寄りたくなります。土地、文化、デザイン、そして、「人の思いの力」は、なによりも強いということを教えられます。
自分もこういった活動をしたいという憧れの気持ちが、心のどこかに長い間ひっこんでしまっていながらも、いつか顔をだす機会があればと、消極的にうかがっているような感じが、見えないところでわきおこってきました。この気持ちに正面から向き合える日が来るのかどうかは、今のところわかりません。
今回購入したのは以下の2点+1点。
1.トートバッグ
ひとつめは、緑島バナナ柄のキャンバストートバッグ。
バックパックも好きですが、ちょっとしたところならトートバッグに軍配が上がります。
なんでも突っ込んですぐに取り出せるあの快適さは、世界にバッグは数あれども、トートバッグが最高です。快適さと引き換えにしたセキュリティの甘ささえもが、心のゆとり取り戻すために、あえて脇を甘く設計したかのようにも思えてきます。
とはいえ、トートバッグにはほどほどに大事なものしか入れませんし、持ち歩きません。大事なものはバックパック等で運搬します。
2. ビッグスウェット
ふたつめは、生き物が海の中を散歩しているかのようなデザインのビッグスウェット。
モックネック、ドロップショルダー、裾の前後で長さを変えた、リラックスして着ることのできるスウェットです。
フリーサイズですので女性が着るとゆったりとした姿になりますが、180cm手前のわたしにはちょうどの感じでした。
3.レディースワイドTeeシャツ
三つ目は、妻が購入した緑島バナナのTシャツ。
ドルマンスリーブでワイドシルエットのTシャツです。
わたしが島バナナのトートバッグを買おうと思っていると、妻は島バナナのTシャツを買おうとしていました。2/2で目がとまったデザインですので、かわいいですし、おそらく人気もあるはず。
大阪で安心して町へ出ることができます
柄がアグレッシブですが、かぶることも少なそうなので、安心して着ることができます。これ、けっこう大事なところです。
仮に同じデザインのものを着ている人と出くわしても、逆に会話も弾みそうですし、仲良くなれるかも――。
壼屋焼窯元「育陶園」|沖縄の景色を感じる焼き物(やちむん)屋さん
沖縄へ帰省
久しぶりに沖縄へ帰りました。
わが子を連れてあちらへこちらへと、妻の親戚への紹介を兼ねた挨拶も一段落ついたので、義理の両親にも協力していただき、自分の楽しみの時間をいただきました。
バスに揺られて牧志で下車。国際通りを歩き、平和通りに入り、まっすぐ行くと壼屋やちむん通り。
数年前にここの通りで買ったひとつのマグカップを、毎日気にいって使っています。愛着もわき、おいしいコーヒーが、さらに美味しく。
「沖縄へ行く機会があればもうひとつ買っておきたい」と思っていたところ、晴れて機会に恵まれました。
育陶園のマグカップ
300年つづく「壼屋」という地に根ざし、大切な家族、そして仲間と「壼屋焼」という沖縄の焼き物(やちむん)をつくり続けていくこと。それが沖縄の❝景色❞となり、これからもその景色であり続けることが、私たちの夢であり、誇りです。育陶園では、沖縄の土と手作りの釉薬を使い、器やシーサーを日々、生み出しています。(壼屋焼窯元「育陶園」HP)
壼屋にはいくつもの窯元がありますが、愛用しているのは「育陶園」というお店の緑釉シリーズのマグカップです(2017年11月現在、HPには掲載されていませんが、店舗では販売されていました)。
「釉」の字が、読み方からしてわからなかったので調べてみると、釉薬(ゆうやく・うわぐすり)といって、素焼きの表面をガラス質にするために塗るものみたいです。
そういわれてみると、わたしのマグカップも陶器がきれいな色に塗られていて、表面にも光沢があります。これがガラス質なのかもしれません。
また、その釉薬も、なにやらこだわり抜いてつくられているみたいです。が、奥が深すぎてついていけません(これからゆっくりと学びたいです)。
今回は、妻も欲しくなったみたいで、夫婦でひとつずつ購入しました。
妻は「白シリーズのマグカップ(小)」(こちらもHPには不掲載)、わたしは「黒シリーズのマグカップ(小)」を選択。
ぱっと見でかわいいやちむんなら他のお店にもたくさんあるのですが、実際に数年間使っていても飽きない魅力が育陶園の陶器には備わっているので、ここのやちむんへの信頼感が抜群にあります。
社労士試験対策|受験の動機
社会保険労務士になろうと思った理由
人事を担当することになったからです。
人事の仕事をざっくりと「採用、教育、人事企画、労務管理」わけます。分けた中のひとつの労務管理には「給与計算、労働保険・社会保険、安全衛生、福利厚生、コンプライアンス対応」などが含まれています。これらのひとつひとつの仕事には、法律の知識が山ほど関わっていることを知りました。
担当している仕事を普通にこなしていくためには、それなりの勉強では足りないように感じました。勤務時間だけでなく、プライベートの時間も勉強にあてないと、いろいろなものを見落としたまま仕事を進めてしまうかもしれません。そういう不安が膨らみました。
遅かれ早かれ勉強するなら、仕事をしていく上で効果の大きいものから。
社会保険労務士として職場で働くというイメージが、この時に映像として見えました。実際に、試験勉強の知識を、仕事の経験に結びつけることができたことも、学習理解を早めたと思います。
合格後のイメージ
社会保険労務士名簿に登録して、仕事を通じて実力をつけます。それだけに集中します。
ある程度の歳を重ねましたが、定年までこれまでの人生とだいたい同じだけの時間があります。そう考えると結構長いです。仕事はまだまだ続きます。今からまったく新しいことをはじめてもどうってことないくらいの時間があります。
- 一日8時間×30年~40年=「誰でもなんでも相当うまくなるだけの時間」
芸術に魅せられているブログの管理人としては、ひとつのことを継続して続けた人にしかたどりつけない世界に憧れています。これから30年、40年、50年、運がよければそれ以上の期間、工夫し続けることのできるもの、磨き続けることのできるものと、一緒に生きていきたいと思っています。
うまくいくかどうかはわかりませんが、ひとつの選択肢が増えたことは確かです。定年を迎えてからも仕事をする場合にも、自分で開業できたり、専門的な知識を活かしてお手伝いさせていただいたり、選択肢は広がりました。なにをするかは自分の行動ひとつです。挑戦してよかったです。
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